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御手洗「ああ、思った通りだ。やっぱりここのサイトにもあるんだね、この不粋極まり ない“深読みガイド”が……!」 石岡 「えっ、何、どうしたんだい御手洗君。このページに何かあるわけ?」 御手洗「何かなんてもんじゃない! 僕がこうしたファンサイトの中で最も厭わしく思 っているページだよ!! 全くもう、こんなことをしている間に他にもっとやる べきことがあるだろうにね! 大体人の言行の理由や心理なんかを探って一体 どうしようって言うんだ!? 僕は誰に分析されることも解析されることも望ん じゃいない!」 石岡 「うわっ、何だよ、どうしてそんなに怒ってんの? ――…うう〜ん、解った。 じゃあこのページは僕が一人で案内するから、君は自室で休んで…――」 御手洗「――いや、それは駄目だ! 石岡君、ここは僕が引き受けるから君こそ自室で 休んでいたまえ!」 石岡 「はあ!? だって厭なんだろう? だったら別に君が無理しなくても……」 御手洗「厭だからこそ僕がやると言ってるんだ!」 石岡 「またもう訳解んないな君は! ……とにかく、僕は引っ込んでた方がいいって ことだね?」 御手洗「ああ、今はそれだけ理解しておいてくれれば充分だ。ではまた必要になったら 声をかけるからね、その時までさようなら!」 石岡 「ああ、もし御手洗君が何か失礼なことを言ってもあまり気にしないで下さいね ……。それじゃあこれ以上刺激するのも何ですので、僕はとりあえず席を外さ せていただくことにします」(退室) 御手洗「――ああ、そりゃ石岡君は気楽でいいよね、こういうところで総攻撃を受ける のはいつだって僕の方なんだからさ……どうせこのページにもお節介としか思 えない突っ込みネタが呆れる程沢山書かれているんだろうし――…とここまで 非難がましく呟きながら不機嫌な顔をしている僕の姿を目の前にしても貴方は この先に進むんでしょう? まぁどれ程尤もらしく書かれていたとしても所詮 は真実じゃありませんしね……。では、簡単に御案内しましょうか。 ――それでは興味のある作品のタイトルを選択して下さい。原作抜粋やトリッ クが判明してしまうものが大多数なので読破していないところへは近付かない 方が賢明ですよ。…ま、本当に賢明な人はこんなページ自体に関心を示さない でしょうがね」 |
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御手洗「やれやれ、これでようやく僕の役目は終わったようですね……――石岡君!」 石岡 (入室)「あっ御手洗、このページの案内はもう済んだのかい? って……あれ、 何でそんなに不機嫌なの?」 御手洗「何でじゃないよ、そもそも君があることないことごちゃごちゃ本に並べ立てる から僕がこんなに苦労する羽目になったんじゃないか!」 石岡 「?? …あることはともかくないことは書いてないよ」 御手洗「またそうやって煽るようなことばかり言う!」 石岡 「煽るって何のことだよ。何、僕が書いた本に何かマズイところでもあった?」 御手洗「強いて言うならマズイところは僕達の会話全部だよ! もう事件に関係のない 描写を細かく文章化するのはやめたまえ!」 石岡 「えっ、ええっ、何だよ急に!? 一体ここに何が書いてあったんだ?」 御手洗「あああぁ、見なくていい! そんな暇があるのなら君の枕元に置いてある下ら ない写真集やヴィデオの始末でもしてきたまえ!」 石岡 「今関係ないだろ、そんなこと! ――もう、何なんだよ本当に。解んない奴だ なぁ」 |