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突然行なわれた主要キャスト交代劇について









 ※あくまで例え話です。

 皆さんが今子供だったとして、とてもとても大好きで大切に想っている物語があった
 のだと想像して下さい。
 例えばそれが≪西遊記≫だったとしましょうか。

 三蔵と悟空、悟浄、八戒の四人は幾多の艱難辛苦を乗り越えずっとずっと旅を続けて
 きました。その旅にかかった時間はリアルタイムとして考えて
凡そ二十年です。
 さて、長い時をかけてようやくその旅も終盤へと差し掛かりました。もうすぐ天竺へ
 到着しようかというところです。
 では、やっと天竺へ辿り着く彼等が見られるのだという正にその瞬間、主人公である
 三蔵一行が“突然何の前触れもなく”桃太郎一行に掏り替わってしまったのだとした
 ら……?

 流石に「えっ、ちょっと待ってよ」と思いませんか?
 しかもその桃太郎達、トコトコとたったの数メートルの道を歩いただけで天竺へと辿
 り着き、

 
「あー、やっと着いた、大変な旅だったなぁ。――さ、ここまで来たんだから僕には
 三蔵真経を。そしてここにいる猿と犬と雉を人間にしてやって下さいよ」

 と言うのです。

 ――では今まで苦労をして旅を続けてきた三蔵一行は一体どこへ行ってしまったので
 しょう。
 え? 二十年間旅をしてきて歳を取ってしまったから?
 この≪西遊記≫続編を作る為には若くて美形の桃太郎達に交代した方がいいと思った
 って?
 三蔵達はまだまだ元気で充分天竺には辿り着けたはずなのに?
 あとたったの数メートルだったのに?
 では三蔵達は何の為に傷付きながら旅を続けてきたんですか?

 『――知らねぇよ、そんなことは。どうでもいいだろ、別に。そんなもんはな、話作
 ってる奴が決めることなんだよ。三蔵だろうが桃太郎だろうが≪西遊記≫ってタイト
 ル付けときゃ売れるからいーんだよ。さ、今度は美形の桃太郎と同人女向けの美青年
 に変身させた猿達を使ってどれだけ儲けてやろうかなぁ。…ま、どうせこの桃太郎達
 も使い物にならなくなったら今度はまた活きのいい奴と取っ替えるんだけどね?』


 ……
何だこれ? そう思いませんか?
 それでは三蔵一行と彼等が天竺へ着くのを応援していた人達は一体どうしたらいいん
 でしょう?
 誰が桃太郎が三蔵心経を手に入れるシーンを期待して≪西遊記≫を観ていたと言うん
 でしょう?

 私はこの“例え話”で言うところの≪西遊記≫ファンでした。
 実に二十年もの間――三蔵一行が天竺へ着くのを“三蔵一行と共に”願い続けてきた
 のです。
 でも現実に三蔵達は捨てられ、桃太郎達は天竺へと向かい歩き出してしまった。皆が
 おかしいと思っているのに、誰も彼等の歩みを止めることが出来ないのです。
 ふざけてる――本当に莫迦げたことだと思います。

 私達はただただ本当に“三蔵心経を手に入れた三蔵法師と人間にして貰える悟空達”
 が観たかっただけでした。
 でももう永遠にそれを観ることは叶わなくなってしまった。
 いえ、何より可哀相なのは三蔵達自身です。彼等は一体何の為に二十年もの長い間闘
 い続けてきたのでしょうか?



 もう一つ、例え話をしましょう。
 ≪女神異聞録ペルソナ≫をプレイしていたとします。
 主人公と南条君、マーク、マキ、ブラウンはアガスティアシステムにも挫けず懸命に
 旅を続けてきました。
 そしてとうとうデヴァ・ユガに辿り着いたとします。
 さあ、パンドラと闘おう。そこで――

 えっ? と思っている間にコントローラーが全く言うことを利かなくなりました。あ
 れっ? と思っている間にLV.99にまでこつこつと育て上げた最強ペルソナやフール、
 毒を踏んでまでして集めたアイテムが主人公達の身体から離れていってしまいます。
 そこに現れたのは全く見たこともない五人の少年少女達。彼等は“主人公達の赦しも
 得ずに”最強ペルソナやフール、アイテムを身に付けこう言い放ちました。

 「今から俺達がパンドラを倒すからアンタ達は黙って見てな」

 プレイヤーは最早コントローラーを握ることすら赦されずただその五人の少年少女達
 の“不慣れな闘い”を見せ付けられます。でも彼等は美少年、美少女ではあるけれど
 実戦をした経験はあまりないので、ボスであるパンドラと対等に闘えるわけがないの
 です。

 ゲームをしていた方、これでも憤りを感じませんか?
 もう二度と、このゲームをやり直すことが出来なかったとしても?








 しかしこの不条理な“例え話”はアニメ≪聖闘士星矢≫にて実際に起こってしまった
 ことなのです。
 それでは次にこの事件に関する一連の流れを御覧いただくことしましょう。








 ≪聖闘士星矢≫TVアニメ化。
 ≪聖域編≫≪黄金の指輪編≫≪ポセイドン編≫を放映した後(一部のファン以外の人気
 が下降した為
“冥界編”を作成せず)終了する。
 その間に劇場用アニメも四作公開。
 これらに凡そ三年半の歳月がかかる。

 ↓

 その後CD、LD等何か
企画がある度に古谷徹氏を始めとする旧キャスト六人がスタ
 ジオに集結

 その中にはTVシリーズで制作が叶わなかった“冥界編”のドラマ入りイメージアル
 バムも含まれていた。青銅、黄金聖闘士全員キャストは従来通り。

 ↓

 TVシリーズから十三年振りに新作を発表。
 下記の通り一部キャストを改め≪冥王ハーデス十二宮編≫(序章)を発売する。
 ムウ :塩沢兼人氏  → 山崎たくみ氏
 サガ :曽我部和恭氏 → 置鮎龍太郎氏
 ミロ :池田秀一氏  → 関俊彦氏
 シュラ:戸谷公次氏  → 草尾毅氏
 カミュ:納谷六朗氏  → 神奈延年氏
 春麗 :柴田由美子氏 → 佐藤江梨子氏
 ※ここにいきなり
タレントの佐藤江梨子氏を起用しているところが疑問。話題作りか
  コネクションか? 彼女の芝居はどう贔屓目に考えても良い出来であったとは言え
  ず(中傷ではないです、本職ではないので当たり前)、何とか
形にしたのは古谷氏と
  鈴置氏
だったようだ。

 ↓


 
劇場用アニメ新作公開。
 上記キャストのまま
≪天界編 序奏〜overture〜≫が上映される。

 ↓

 PS2ソフト新作発表。
 上記キャストのまま
≪聖域十二宮編≫が発売される。
 ちなみにこのソフトでは佐藤江梨子氏に変わっていた柴田由美子氏が再び春麗を演じ
 ている。某サイトで直接見たコメントだが、柴田氏にとっても春麗は思い入れのある
 役だったらしく、このゲームへの出演を非常に喜んでいた。

 ↓

 実はこのの時期に裏では「旧キャストの中に降ろしたいベテラン声優が数名いる」
 ことを原作者が制作サイドに相談。
 ここで「そんな作品は売れないし、作る気もない」と断わられているという経緯があ
 ったらしい。
 しかし原作者はとうとうこの後に旧キャストの降板を強行。


 ↓

 以前から「君が新しく入れ替わったキャストのリーダーとして頑張ってくれないか」
 と言い相談していた
古谷氏に「共に闘ってきた仲間とでなければ本物の芝居は出来な
 い」と返された原作者はまず始めにどうしても入れ替えたかった役者と古谷氏を降板
 させる

 ちなみに古谷氏は二十年前に役を貰う前から星矢のことを“自分の中では最後の、最
 高の主人公にしたい”と考えており、オーディションには星矢の私服のコスプレ(?)
 をしていった過去まであった。
 自分の出番がなくてもスタジオに行ったり、DVDの初回特典だったペガサスモチー
 フのストラップをネックレスに改造して身に付けていたりと、その役への思い入れの
 強さはHPのアフレコ日記からだけでも十二分に感じ取れる。
 下記が一時HPに公表されていた、古谷氏のコメント。

 これまで聖闘士星矢ファンのみんなに、新作の実現のための支援をお願いし、僕もい
 い作品を作るために頑張ると、約束したことが果たせなくなってしまい、本当にごめ
 んなさい。m(_ _)mそして悔しい気持ち、残念な気持ちは皆さんと一緒です。
 みなさんが僕のペガサス星矢にこだわってくださる思い、嬉しく受け止めました。
 これ以上のコメントは正式に発表されてから、お伝えしたいと思います。


 
尚、その他の旧キャスト四名の降板がどの時点で決定したのかは不明。

 ↓

 旧キャストでの作成ではないのなら協力は出来ない、という理由でバンダイビジュア
 ル(注:バンダイではありません)、及び監督が降りる。

 ↓

 エイベックスと契約。≪冥王ハーデス冥界編〜前章〜≫発売告知。
 しかしそのポスターは美しい荒木、姫野両氏の絵と“
≪冥王ハーデス十二宮編≫の続
 編(本編)
”という大きな文字を強調した――つまりキャスト変更については何も記さ
 れておらず、新キャストの名は小さく下に入っているだけといった非常に不親切なも
 のだったそうである。
 勿論その他メディアにも
大々的なキャスト変更報告は一切なし
 ただ原作者のHPには小出しに新キャスト(とりあえず星矢と瞬から)が載っていたよ
 うだが……。

 ↓

 スカイパーフェクTVにて≪冥王ハーデス冥界編〜前章〜≫放映開始。
 この辺りで声優交代に気付いた視聴者が激しい衝撃を受ける。
 ちなみにこの放送を視聴出来る環境にない者達にはまだ何が起こっているのか全く分
 かっていない。

 ↓

 ファンが突然の交代劇に
「こんなものが観たかったわけではない」と騒動を起こし始
 める。

 ↓

 
2006年10月23日、原作者のマネージャーが告知文を発表
 これもまた分かりにくい場所に分かりにくい配色で掲載され、非常に短い期間で削除
 されたらしい


 ↓

 上記告知文の中にある、
旧キャストを貶めるかのような数々の暴言によりファンの
 戸惑いが怒りに変化(当たり前)。作者の言う“旧キャストの声の衰え”などは観た者
 には差程感じられず、この交代の真意は別のところにあると囁かれ始める。

 ↓

 スカイパーフェクTV放映時期に新キャストで行なわれていたらしいラジオドラマが
 CD化される。
 またその内容が旧音楽(≪ペガサス幻想≫等)を使用した
≪聖域編≫だった為に守りた
 かった思い出を砕かれていくファンの怒りは頂点に

 しかも何故か少年向けのはずの作品を
ボーイズ・ラヴ系のラジオ番組で放映していた
 とのこと。成程、全ては役者にかかるコスト問題と流行に流されての暴挙だったのか
 とファンは更に激怒する。
 ちなみに≪Amazon≫での“新キャストで制作されたCD、DVDに対する一般評価”
 は以下の通りである(全体の凡そ80%の評価。異様に褒めちぎっている評価もあるが一
 般視聴者ではないような記述があまりに目立つ為、今回は割愛させていただきたい)。
 下記は評価レビューのタイトルの一部だが、DVDは作画の荒木、姫野両氏がやる気
 をなくしている為に非常に動画が少ないとのこと。
 
作品のクオリテイは上がるどころか下がる一方のようだ。

 【DVD】
  ・「アニメ聖闘士星矢」の死
  ・ぼったくり
  ・安くなろうが絶対に買わない
  ・声優なぜ変えた?
  ・悲しい…。
  ・苦しい…
  ・いよいよ半額に
  ・腐女子向け
  ・ここから完全無欠の駄作。
  ・パチモン星矢
  ・人形作って魂入れず
  ・うーん…
  ・雰囲気変わりすぎかも。
  ・期待はずれ。
  ・微妙…
  ・声優変更????
  ・声優変更されちゃいました
  ・これは何でしょう?
  ・あまりにもひどい出来!!
  ・酷すぎる、そして悲しい。
  ・愕然…。
  ・総入れ替え。
  ・声の大事さ
  ・やっぱりショック
  ・得してるのは誰だ。
  ・声だけの問題ではない(おかしいのは、という意)
  ・有料放送だけでも凄く損した気分
  ・本物を出せ!
  ・アニメファンをないがしろ
  ・正直ショックです
  ・新鮮というより、没個性
  ・残念です・・
  ・大ヒット間違いなくなし!
  ・お気をつけ下さい
  ・強烈な車田ファンばかりが聖闘士星矢ファンではない
  ・何のために応援し続けてきたのだろう
  ・ファンの声を聞け!
  ・オリジナルキャストをないがしろにしている…
  ・残念

 【CDドラマ】
  ・商売目的はやめた方がいい
  ・裏技で攻略するゲームのような軽やかさ
  ・ぶち壊し。
  ・何も知らずに買うと
  ・ペガサス幻想(使い回すな、新作なら曲ぐらい作れ、という意)
  ・声優を一新して(望む形ではなかった、という意)
  ・みんなが知っている星矢ではない
  ・迷作
  ・結局は甘えてる
  ・ふざけんな
  ・メーカー様、製作者サイドにとっての声優とは何ですか?
  ・がんばっているとは思いますが…
  ・1宮5分、12宮突破まで60分
  ・むかつく
  ・新しい可能性=古参ファンの声を無視した作品に疑問
  ・一方的に与え続けられるのが正しいのかどうかを考えさせられる存在
  ・やばい
  ・最悪…
  ・翼をなくした天馬

 ↓

 ≪冥王ハーデス冥界編〜前章〜≫DVD予約受付開始。
何も知らないファンが当然予
 
約をしてしまう(よく考えたら異様に受付時期が早過ぎた)。

 ↓

 スカイパーフェクTVにて放映された≪冥王ハーデス冥界編〜前章〜≫発売。私のよ
 うな何の疑いもなく予約をしていたファンは店員に
“パッケージの前面”だけを確認
 させて貰い購入
、つまり売り上げを伸ばしてしまう結果に(不買運動をしている方達、
 本当にごめんなさい……!:泣)。


 
ちなみにアニメショップの店員でさえまだこの声優交代を知らない者が多数だった。

 ↓

 ドラゴン紫龍役の鈴置洋孝氏が2006年08月06日、肺癌の為永逝する。
 これで悲願の旧キャスト復活は完全な形で叶わない夢となった。


 
**********


 追記:新キャストの方々について

 
変更は下記の通り。しかし……まず言いたいことは真剣にオーディションで決めた
 のか?
という点。

 ペガサス星矢  :古谷徹氏   → 森田成一氏
                  ・≪リングにかけろ≫高嶺竜児役。現在の原作
                   者のお気に入り?
 ドラゴン紫龍  :鈴置洋孝氏  → 櫻井孝宏氏
                  ・ボーイズ・ラヴ層を狙って森田氏との共演の
                   多い彼を起用? 名前の音が似ているのも気
                   になる。
 キグナス氷河  :橋本晃一氏  → 三浦祥朗氏
                  ・これも単なる偶然か? 橋本氏の旧名が“三
                   浦洋一”だった為、私は一瞬橋本氏が名前を
                   元に戻したのかと勘違いしかけた。
 アンドロメダ瞬 :堀川りょう氏 → 粕谷雄太氏
(新人)
                  ・
これが全く納得出来ない。何故演じきれない
                   役だと堀川氏を降ろしながらも新人を敢えて
                   起用したのか。誰に喧嘩を売っているのだ?
 フェニックス一輝:堀秀行氏   → 小西克幸氏
                  ・ここで初めてそこそこ堀氏に近い低音の役者
                   が登場。
 城戸沙織    :潘恵子氏   → 折笠富美子氏
 ナレーション  :田中秀幸氏  → 諏訪部順一氏

 しかし私や皆が心配するのは何も旧キャストの方々ばかりではない。
 突然ベテラン声優の人気や実力と勝負をしなければならなくなったこの
新キャストの
 方々こそが、今回の“影の被害者”だとも言える
からだ。
 旧キャストの復活運動をしている者の中にも彼等若手声優のファンは大勢いる。別に
 彼等を嫌っているわけでもなければ芝居が出来ないとも思っていない。
 ただこの役をやることだけはどうしても赦せない、そうは思われてしまうのだ。とて
 も暖かい声援など送る気にはなれない。
 また新人の粕谷氏に到っては皆に歓迎されないデビュー作。こんなに惨酷なことをし
 てしまっていいのだろうか?
 ある意味新キャストを傷付けるなといいつつ、
制作サイドの方こそ彼等に対する配慮
 に欠けている
と思われる。

 何故わざわざ新キャストの方々まで憎らしく思い兼ねない、古参のファンを怒らせる
 ようなことばかりしようとするのか。本当に彼等を守りたいと思うなら≪ペガサス幻
 想≫や≪聖域十二宮編≫を使い新作を作るなど決してしてはならないことだ。

 必死の
署名運動、抗議等を全く無視して“迷惑だからやめるように”とだけ言い放ち
 視聴者を相手にしない制作サイド

 現在もこのような騒動が続いている中、先日
≪冥王ハーデス冥界編〜後章〜≫が新キ
 ャストで制作されると発表された。







 ちなみに原作者のマネージャーが発表した告知文に関して個人的に意見を述べさせて
 いただくならば、旧キャスト陣に声の老い、衰えは一切感じられませんでした。
 数年間ブランクがあったのだから当然勘を取り戻す為少々時間を要したかも知れない
 けれど、程なくしてその微妙な差すら分からなくなるといった程度のもの。もし私が
 目を閉じて十三年前の声と現在の声をランダムに流されたら恐らく聴き分けることは
 出来ないでしょう。これなら不定期にCDドラマに出演している若手の声優にも充分
 起こり得る現象。当然降板を考えなければならない程の問題ではありません。

 しかも先程から繰り返している“話の途中”というのは“シリーズとシリーズの間”
 であるという意ではなく“エピソードとエピソードの間”という意です。
 つまりシリーズTまでは旧キャストでシリーズUから新キャストである、というので
 はなく、シリーズXの第十三話までは旧キャストで第十四話から新キャストである、
 という非常に無神経な変わり方。
 止むを得ない事情があってもこんなキャスト交代は厭なのに、こんな理不尽な理由で
 は絶対に納得が出来ません。

 次ページにこの異様な交代劇に関して現在起こっている騒動、及び世間の反応をまと
 めてありますので、興味のある方は下の ボタンをクリックして下さいませ。






nothing...  聖域の聖闘士  “新生星矢”反対同盟へ