【 紫菫様 】 |
小夜鳴鳥 (ナハチガル) |
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おまえの鼓膜は薄絹ゆえに うわべはたいそう綺麗でも 濾してしまえば鍍金の剥がれる 言の葉なんぞ聴きはしまいよ おまえの瞳は瑠璃玉ゆえに 正義説き散らす輩が隠し持つ 泥にまみれた心の闇を 鮮やかに映し出すのだろうよ そろそろ夜が帳を下ろし 月宮殿に人が集いだす 通行手形は血判状か 破瓜に散らした敷布の華か 門番はおまえ 可憐な小夜鳴鳥 腐臭漂うこの街の夜を 彩る夢先案内人 まどろむ時に ゼンマイを巻き ゆるりと逆さに回すが良いよ 此処に集うのは私と同じ 明けない夜を望む者ばかり |
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何とあの紫菫先生が私を(当宮殿を)イメージして こんなに素晴らしい作品を御寄稿下さいました。 目にした瞬間泣きそうになりましたよ。 嬉しいなぁ、幸せだなぁ、HP開設して本当に良かったなぁ。 独学でしか詩を書いてこなかった私ですが笠井あゆみ先生の作品を通じて 紫菫さんという方の文章に触れた時 「ああ、私が本当に書きたかったのはこういうものだったんだな」と その時もやはり涙を流しそうになりました。 これこそが私の求める理想だったのだと。 自分の作品が醸し出すオーラなど似非耽美に過ぎないという現実を つくづく思い知らされた瞬間でした。 そんな心の師からの思いがけない贈り物です。ああ、人生って素晴らしい。 初心を忘れそうになったらこの詩を思い出すことに致しますね。 菫先生、本当に本当にありがとうございました m(u u)m |