他の誰にも負けない自信があった 努力しなくても優位に立てた 人々の羨望の眼差し いつからか俺は 思い始めていたのだ “適当にやっても人に抜かれることはない”と 最高の地位とは 時として如何に人を堕落させるか 自尊心って奴は 自覚すら妨げる 例え失敗しようと 他の連中に抜かれ始めていようと “実力がないわけじゃない” “すぐに取り戻せる”と 何の努力をするでもなく 心の中で繰り返す 天性のものだと思いたくて 今更その為に力を尽くすのは 体裁が悪くて 分かってるさ 俺が間違ってる 分かってるつもりだよ だけど…… 俺の中の八十パーセント まだ叫び続けてる “俺は人より優れているのだ”と 見当たらない 迷路の扉 堕ちていく俺 ひかり 出口は…… どこにあるだろうか |