2006年09月24日(日) |
治まらない…(泣) |
私は今も≪聖闘士星矢≫が大好きだし、例えDVDに総額250,000円弱かかろうとも
“それで良い作品が観られるのなら”と素直に喜んできたファンの一人だった(計算
して今ビックリしたが)。
この作品も生誕二十周年――記念すべき年になるはずだったのである。
しかし……。
あのね、皆さん。
“新キャストを受け入れられない”“旧キャストに戻してくれ”って言ったってさ。
それはもう“選べない選択肢”なの。
今となっては紫龍はもうこの世にいないし、
あそこまで言われてしまったら瞬を演じる気にも、
氷河を、一輝を、沙織を演じる気にもなれないと思うの。
だから署名をしても抗議文を送っても無駄。
署名運動をするなら、こうしなくっちゃね。
≪聖闘士星矢≫新作アニメ化絶対反対
※但し旧キャストの方々に非礼をお詫びし、真摯な気持ちで紫龍の代役を捜してきて
下さるなら私は復活も有りかなとは思うんですが。
“新作反対”程度なら制作サイドも考えてみてくれるんじゃないですか?
実際、全く売れていないみたいだし。
って言うか名案思い付いたんだけど、これからの星矢アニメはいっそのこと“字幕”
にすりゃいいんだよ(その方が多分ファンは買うよね。……駄目?:笑)。
|
|
2006年09月25日(月) |
泣いていいですかー…?(泣) |
ああ、もう何だか落ち込んじゃって何も考えられない。口惜しい、腹立だしい。
下らないことと思われるかも知れないけど私にとっては一大事なんです。
何かしたいけどどうにも出来ない。
何でこんなことになっちゃったんだろう?
今一番(泣けもするけど)心が和むのは旧キャストの方々を支援している方達の意見を
只管頷きながら読むことですね……。
またちょっと覗きに行ってきます……。
追記:自分なりに色々なサイトを調べていて今回の騒動の目的に大凡の見当が付いた。
今PCの前で初めて号泣しました(今まで口惜しくて泣いてなかったけど)。
信じられない! 信じられない!!
もう本当に頭がおかしくなったとしか言いようがない(一部の方達の)。
吐きそう。本当にこんなに口惜しい想いしたの初めてだ。
結局人間って一生懸命やってる人でも正直に真面目に生きてると酷い目に遭わ
されたりするものなの……? あまりに皆が可哀相過ぎる。
人間不信になりそうだ。
|
|
2006年09月27日(金) |
知らない振りも出来ないんだよ? |
毎日毎日辛い現実が頭から離れず、職場でも思い出す度涙が溢れ、家にいてもそれを
忘れる為には眠るしかない。
そんな状態が続いています(まぁ夢にも見てはしまうんですが……)。
まさかここまで酷い状態に陥ってしまうとは。自分でも想像もしていませんでした。
この問題、当事者以外にとっては恐らく“どうでもいい”“些細なこと”なんだとは
思います。“新作の方は見なければいい”、そう仰る方もいるかも知れません。
でもどうしても噂というものはどこかで耳にしてしまったりするものだと思いますし、
皆が悩んでいるのは“別物”の前作までを嫌いになんかなれないという事実なんです
よね。だって“別物”なんですから。嫌いになる必要もないですし。
で、こんな例え方は極端だと思うかも知れないけれど、正直今の心境っていうのは
正に今、目の前で婚約者が数人の男性に暴行され続けてる
ぐらいの衝撃なんですよ。
私達は自分が逃げ出すだけじゃなくその被害者をも守らなければならない立場にある
んです(まぁ中には“穢された”って婚約破棄しちゃう方もいるでしょうけど。それ
はそれで一つの選択だから、仕方ない)。
だから勿論、その婚約者に今までと同じ態度で、何事もなかったように接することも
当分は出来そうにありません。どうしても痛々しい表情で彼女のことは見てしまう。
話を戻しますが私達は大好きなあの旧作を楽しむ権利まで奪われてしまっているんで
す。
制作サイドが私達に喧嘩を売ってくるのがまた凄く口惜しくて堪らない。何でこんな
に苦しめられないといけないんでしょう?(応援してきただけなのに……)
お見苦しいでしょうが当分この日記は続けさせていただきます。
|
|
2006年09月28日(木) |
何て勝手な運命だ |
――変わってない!!!!
辛いの我慢して旧キャストの≪冥王ハーデス十二宮編≫観たけど、やっぱりほとんど
変わってないじゃないよ〜〜!!(泣)
言い掛かりだ!! 絶対新しく起用したい声優二人を投入したかったから二人降ろそう
としたんだ!!(最悪のプロモーションになったけどな!!)
うわ〜ん、泣いていい?? 何でこんなに酷いことするのよ〜!?
|
|
2006年09月29日(金) |
まずいかも… |
……そろそろマジで日常生活に害を及ぼして参りました……
眠ったら起きないし、仕事はまぁ何とかやってはいますが何かギリギリだし。
ふらふらしていたり意味もなく突然涙が滲んできたりとやるせない気持ちでいっぱい
です。
早く復活しないといけないんですが恐らく怒りより哀しみの方が強いんでしょうね。
皆さんに心配をかけない為にも、何とかしなくてはと思っています。
|
|
2006年09月30日(土) |
不眠が続く…、でも負けない! |
この問題についていつも色々と考え意見を返して下さる方々、本当にありがとうござ
います。
表では返しにくいからと水面下で励ましのお声をかけて下さっている方達にも大変力
をいただいております。「頑張って」の一言がどんなに嬉しかったことか……。
ええ、頑張りますとも。諦めて堪るもんですか。
“別物として諦める”、それも一つの選択でしょう。
でもこの問題、≪聖闘士星矢≫ファンの私としては“諦める”なんてことは出来ませ
ん。
それが出来ないからこそ起こっている騒動です。
≪たのみこむ≫でもたったの一年で総合二位にまでなったのです(繰り返します、諄
いようですが読むだけでも読んで下さい↓)。
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=52142&start=250
“諦める”とは“何もしないこと”。
何もしなければ(反対運動をやめてしまったら)世間には新しい作品を、この声優交代
を“認めた”のだと思われてしまいます。
認めてなんかいないし、認めてはいけないのです。
これを認めるということは“制作サイドの横暴”や“人間の必死の努力も権力には敵
わない”ことを認めるということです。
そんな大人になる為に今まで生きてきたわけではありません。
「諦めたら終わりだ」「せめて一矢報いるだけでいい」「希望がある限り最後まで闘
う」、(皮肉なことに)これら全てはこのアニメが何度も何度も繰り返し私達に教えて
くれたこと、私達本物のファンは不買運動をやめるつもりはありません。
(新キャストの方々には申し訳ないけれど)これを彼等の代表作になどさせません。
私達はキャラクターの“声”が変わったから怒っているわけではなく、人間の“魂”
を強引に入れ替えられたから哀しんでいるのです。
ペガサス星矢という一人の少年の人生を自らの手で完うしたい、またそう出来るはず
だった(相応の努力をしていた)のにそれを無惨にも踏み躙られてしまった古谷さん達
を放っておくことなど出来はしませんから。
一度決定している問題について自分達の要望を押し通そうとしている、駄々を捏ねて
いる子供のように思われるかも知れませんがそれでもやはり反対したい。一人でも多
くの方のお力をお借りしたいです。
企業にとって最も痛手となり不名誉なことは不買運動だということですので、ならば
この事実を世間に知らせ、色々なところで(新キャストによる)新作反対の数字を増や
すことだけでもアピールしていきたいと思っています。
青銅聖闘士が黄金聖闘士や神々を倒したように、私達も制作サイドに勝てないとも限
らない。
同志の皆さんには(例え実現出来なくても)頑張り続けて欲しいと思います。
……って言うかそろそろ作画も音楽も一緒に降りてくんないかな。○○さんが友人に
「こんな仕事ならもうしたくない」って洩らしてたみたいだし(いっそ作画も音楽も
全部ボーイズ系にすりゃいいんだよ。だったら爆発的にヒットしてもそれはもう何の
関係もないものだから何か赦せる。←≪エピソードG≫みたいなもんで)。
|
|
追記 |
この騒動、“アニメの声が変わったからファンが怒っている”というのとは少し違い
ますよね。“不条理な権力で人間の尊厳を踏み躙られたから口惜しい”のだと、大抵
の方はそこに憤りを感じていらっしゃるのではないかと私は解釈しています。
勿論キャリアだけが全てではないし若手の声優さんの中にも素晴らしいお芝居をする
方は多数いらっしゃいますが、この作品のラストに何より大切なものが“演じ手の経
験と思い入れ、情熱”であるということが原作者は分かっていらっしゃらない。
常識で考えて何故最終決戦に「視聴者の皆さん、初めまして」な方を連れてこなけれ
ばならないのか。
その辺りは本当に浅はかな真似をなさったものだと思います。
先日≪冥王ハーデス十二宮編≫を少し観たのですがやはり古谷さん達の演技が素晴ら
しければ素晴らしい程涙が溢れてまともに観ることが出来ませんでしたよ……(そし
てまた“何て酷いことをするのだろう”と思いました)。
実は雑誌掲載時から瞬ファンの私は彼が主人公のアニメを観られることを心待ちにし
ていたので、特に傷が深いんです(涙)。
ああ、≪冥王ハーデス十二宮編≫で瞬の初登場シーン、一輝と自分の幼少の頃の写真
を抱えて眠りながら「兄さん……」と堀川さんに呟かれた時は“長年の夢がようやく
叶うんだ”と思ったのになぁ……(凄い美人だったし……)。
……あー、また凄い哀しくなってきた……(ノ_<。)
|
|
2006年10月01日(日) |
あーあ、 |
夜が明けてしまった……。
しかしこの生活、本当に身体に悪いな。
ここ一年、皆さんどうやって生活してたんだろうか。
絶対病気になった人、いると思うわ……。←私はならないけど(石岡君と里美ちゃん
がくっ付いたら病気になるかも知れない……:不吉)。
|
|
2006年10月10日(火) |
ガンダーラ |
突然ですが誰もが一度は観たことがあるはずの“堺正章&夏目雅子版”≪西遊記≫。
実はこの作品、“天竺まで辿り着けずに終わっている”ってこと皆さん御存じでした
?
≪西遊記U≫の最終話には三蔵の母親が死ぬというショッキングな出来事が待ち受け
ているのですが、それでもこのまま旅を続けていきましょうと三蔵が堅く決意する、
そこでこの長い物語は途切れてしまっているのです。
ラストシーンのナレーションを聞いていると制作サイドは≪西遊記V≫を創りたかっ
たように思います。
しかし三蔵役の夏目さんが病に倒れ亡くなってしまったこともあり、それならばと続
篇の制作を諦めたのではないかと……。
≪西遊記≫と≪西遊記U≫の間には八戒役の交代もありました。
西田敏行さんが多忙になった為左とん平さんに代わったのだと聞いていますが、西田
さんの八戒に大変な魅力を感じていた視聴者の中には≪西遊記U≫は“少々つまらな
くなってしまった”いう感想を持たれた方もいたのだとか。演者が代わるということ
は作品が変わるということです。どんなに後を引き継いだ方が素晴らしい役者であっ
たとしても、同じ人間ではないわけですから観る者に違和感が残るのは仕方がないこ
となのでしょう。
それでも後者には後者なりの楽しさがあったし世界観自体は壊されることなく保たれ
ていたのでこちらも世間ではやはり≪西遊記≫の正統な続篇として認められています。 何故か?
それは堺正章さんや夏目雅子さん、岸部シローさんといった大多数の主演役者がその
まま役を演じきり作品のイメージを守り続けていたからに他なりません。
ではこの作品、三蔵の代役を強引に立て、或いは主演キャストを総入れ替えして続篇
の≪西遊記V≫を創っていたとしたら一体どうなっていたでしょうか?
「ああ、昔の≪西遊記≫良かったよねー。私あの悟空も三蔵も皆好きだったわー。で
も≪西遊記V≫はやらなくて良かったんじゃない? 別に天竺まで行けなくてもあん
な変な続き創るぐらいならあのまま終わってくれた方が嬉しかったのに……」
きっと今頃こう言われていたのではないかと、私なんかは思うわけなんですが。 ここで≪西遊記≫と≪聖闘士星矢≫の価値に差が生じるわけですよ。 ねぇ聞いてる? 制作スタッフ!!(怒)
|
|
2006年10月13日(金) |
意外な時期にマイブーム復活 |
この度起こった一連の騒動により≪聖闘士星矢≫に関する思い出を強引に振り返らざ
るを得なくなった私――
当初は純粋な思い出を穢されている現状を思うと旧作を心から楽しむ余裕すらなかっ
たが「このままもう二度と彼等を観られなくなるのは厭だ」と無理矢理劇場用作品の
DVDを再生してみたところ、意外や意外――ドーンとクリーンヒットしてしまった
のだ。
初めの二〜三作まではじわじわと溢れ出る涙を止めることが出来ずただぼんやりと映
像を眺めていたが、次第にそれも忘れてしまう程作品世界にのめり込み、それ以来カ
セット文庫は引っ張り出すわ i Podでヴォーカルメドレーは流すわPS2ソフトを再
プレイし始めるわ――そしてとうとうDVDにてTVシリーズを第一話から鑑賞する
羽目にまで陥ってしまった(汗)。←百十四話もあるのに(!?)。
しかし今はこうなれて本当に良かったと思う。
良いものはやっぱり良いし、好きなものはやっぱり好きなのだ。
それにしても驚いたのは“星矢”である。何とこの主人公、こんなにも長いシリーズ
作品であるにも関わらず第一話から最終話(数年前に公開された劇場用作品)まで見事
に“芝居が変わっていない”。
これには本当にビックリした。流石とでも言うべきか、古谷氏は最初の一言目からが
正に“ペガサス星矢”であった。
普通は長いシリーズものともなると主演声優もキャラクターに自分を入れ込むまでに
多少の時間を要するもので、早くて五〜六話目、或いは十話目前後で演技が安定して
くるのが普通だ。特に必殺技を叫び続けなければならないような戦闘アニメは決まっ
た形を創り上げること自体がなかなか困難であると聞いている。
なのに彼の「ペガサス流星拳!!」は今も昔も全く同じ勢いで私達を感動させてくれる
のだ。これは古谷氏、第一話のアフレコ前に自分で相当イメージを創り上げていった
に違いない。何故こんな彼から役を取り上げるような惨い真似が出来るのか、全く理
解に苦しむが――それはさて置き。
問題は。
このマイブームを自分の中でどう昇華すればいいか、ということである。
前から使ってみたかったけど使いどころがなく口惜しい思いをしていた素材達が頭を
掠める。――……ああ、≪〜星矢≫コーナーを拡大したい。
しかし今ここを訪問して下さっているお客様は恐らく≪〜星矢≫になど興味はなく、
“ネビュラチェーン”や“マーマ”を語られてもそれ程嬉しくないだろう。
さて、どうするか……悩みは尽きない今日この頃。
|
|
2006年10月21日(土) |
≪聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜≫・1 |
いつか買おう、と思っていたDVDなんですが、今回の騒動で勢いが付いた為ようや
く購入することが出来ました。
勿論2004年02月に公開されていた映画は観に行ったんですが、衝撃のラストに驚いて
しまって今一つ内容を頭の中で整理出来ていなかったので、もう一度落ち着いてゆっ
くりと鑑賞したかったんです。
――で、感想。
二度観て、分かったこともいくつかありました。あのラストはアポロンが星矢と沙織
に与えた罰なのかも知れないなとか、緑川光さん水島裕さん系の声だから案外ここに
ハマるんじゃんとか、森川智之さんの声は別の作品で聴いた方がいいかもねとか。
これがオリジナルキャスト最後の作品になっちゃったのかとか……まぁ色々(星矢の
「もう……大丈夫だからな」には泣いた)。
この作品は賛否両論あるでしょうねー。事件が起きて、沙織が危機に曝されて、星矢
が闘って、紫龍が闘って、氷河が闘って、瞬が闘って、一輝が闘って、また星矢が闘
って、黄金聖衣が出てきて、黄金の矢が神を貫いて、地上に平和が戻りました、お終
い、という王道のパターンとは全く違ったわけですから。
いつもの映画のイメージが“動”ならば今回の映画のイメージは明らかに“静”です
ね。成程、≪聖闘士星矢≫で精神面を描こうと思ったらこうなるのか、という感じ。
でもこの作品、もう本当に終幕まであと一歩だったという気がします。この映画を観
ていると≪〜星矢≫は“天界編”で終わるべきだと改めてそう思う。
今回星矢は“地上を守る女神の聖闘士”としてではなく“沙織を守る一人の少年”と
して闘おうとしています。“神 vs 聖闘士”ではなく“神 vs 人間”。こうなったら
この作品はもう続編を創るべきではないと思うんですよ(いい意味で)。下手に弄らな
い方がいい作品として世に残るし、何事にも引き際って大切だと思うんです。
だから“冥界編”と“天界編”をきっちりとクリアして≪聖闘士星矢≫を作品として
完成させて欲しかったですね。
DVDを購入して、ブックレットのキャストコメントを見て皆さん本当にこの作品を、
キャラクターを、共演者を愛し仕事をして下さっていたのだと感動し、やはり口惜し
い気持ちになりました。
次回作のお話を待っていた彼等には星矢の、氷河の、瞬の、一輝の、沙織の最後を見
届けて欲しかった。鈴置洋孝さんにも紫龍の最後を見せてあげたかったと思います。
≪聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜≫は正直難し過ぎて彼等の全ての闘いを追
ってきたファンの方にしかお勧め出来ませんが私は嫌いではない、とだけ言っておき
ますね。
あと四〜五回観たらもっと理解出来るかな(子供向けでも娯楽作でもないな、とりあ
えず:笑)。
|
|
2006年11月01日(水) |
≪聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜≫・2 |
さて。念願のDVD購入を果たしてから凡そ十日間が過ぎた。
“一度観た作品だから大して感想も変わるまい”、そう思っていたのだがやはり二年
以上も経過しこうした事件が間に起こると多少は感じ方も変わってくる。
まずは“絵”。相変わらず美しいが以前と比べて観るとどこか少々幼くなっているよ
うに感じた。声優陣の声質が変わったと言うなら絵も変わったと言うべきだろう。
いや――そもそもこの程度の変化、起こっていて当然なのだ。創造者達は人間だ、ま
してや≪〜星矢≫にだけ関わって生きてきたわけでもない。原作者だって昔のままで
はないだろう。勿論私達視聴者だって昔のままであるはずもないのだが。
≪冥王ハーデス十二宮編≫(“冥界編”序章)の後に――つまり“冥界編”の完成を待
たずに――劇場公開されたこの≪天界編 序奏〜overture〜≫は決して娯楽作とは言
えず、初めてぶらりと映画館を立ち寄った者には全く理解の出来ない構成となってい
る。≪聖闘士星矢≫という物語の基本ストーリーを知っている者にとってさえこの映
画を一度で理解することは難しい。
≪聖闘士星矢≫にはどのシリーズにも大凡決まったストーリー展開があり――まぁ悪
く言えばワンパターンなわけだが――それを簡単に説明すると以下の通りとなる。
1:地上と沙織の生命が危機に曝される。
2:星矢が負傷する。
3:紫龍が負傷する(聖衣を脱ぐシーン含む)。
4:氷河が負傷する(マーマの回想シーン含む)。
5:瞬が闘っている最中にどこからか一輝が現れ瞬の敵は倒してくれるが第二の敵に
二人同時に魘われ負傷する。
6:沙織の生命がいよいよ尽きようという瞬間に紫龍や氷河、瞬、一輝が瀕死の状態
ながらも敵を倒しに駆け付ける。
が、すぐにまとめて吹き飛ばされ最後に星矢が現れる。
7:星矢がどこからか現れた射手座(サジタリアス)の黄金聖衣を装着する。
8:危ういところで死から逃れた沙織が神に説教をし、星矢が神に黄金の矢を射て、
地上に平和が戻り物語は終了する。
舞台を変え敵を変え聖衣を変え同じストーリーをただ只管延々と繰り返してきた――
これが≪聖闘士星矢≫の世界である。
しかし≪天界編 序奏〜overture〜≫は違った。まず驚いたのはいつもと違うストー
リー展開だ。
車椅子に坐り微動だにしない星矢と彼の世話をする沙織がいきなりスクリーンに登場、
舞台は周囲に人気のない山荘、物語はそんな様子から始まった。今回は星矢が闘うこ
とを、聖衣を纏うことを畏れたり、沙織が星矢を殺したり、瞬が一輝を守ると言った
り、氷河と紫龍が登場と同時に力尽きていたりと予想だにしないことのオンパレード
で、いつもなら序盤に出てくるはずの最大の敵(今回ならアポロン)が待っても待って
も出てこない。
そう――この映画、声に違和感というよりは絵にも音楽にも物語にも違和感はあった。
とにかく全てが“静か過ぎる”のである。往年のファンが不満を訴えたのは主にこの
点であろう。
あとDVDを観て気付いたことだが青銅聖闘士達の演技、これの変化には“周囲の役
者陣”とも大いに関係があるように思われた。青銅聖闘士同士の会話、女神との会話
にはあまり違和感はないのだがここに新しい敵が加わると芝居に妙な温度差が出てく
るのだ。この映画、敵役に神谷明氏や水島裕氏、難波圭一氏、中原茂氏等馴染みの深
い役者陣を起用していたらまた違った安定感があったのではないかと思う。別にオリ
ジナルキャストを庇うわけではないが芝居が変わるのは何も本人達だけのせいではな
いのだ。
さて、大して物語は進行しないまま時間は過ぎやがて終盤へと差し掛かる。
最早星矢は“沙織を守る一人の少年”、沙織は“星矢を守る一人の少女”としてのみ
存在しており地上の平和を、聖闘士を、女神を守るというテーマの話ではなくなって
いるらしいことに気付く。
一見本末転倒のような気もするが、個人的にはこれでもいいのではないかと思った。
この“天界編”を≪聖闘士星矢≫の最終章にするのなら。
――とにかく沙織と星矢はようやく姿を現した神・アポロンと全力で闘おうとする。
しかし――ここで突然スクリーンは暗転し。
衝撃のラストへと導かれる。
舞台は序盤に出てきた山荘、スクリーンには普通の少年、少女の恰好をした星矢と沙
織。
星矢「あ…すみません… ここがあまりに美しくて――」
「何か懐かしい想いがする 初めて来たのに…」
沙織「気になさらなくていいんですよ…」
「私一人しかいませんし…」
「探していらっしゃる方と 会えるといいですね」
「えっ、何だこの他人行儀な会話は。まさか――記憶喪失!?」
観客の疑問は解けぬままスクリーンは闇となりエンドロールが流れ始める。
その時に使用されたEDの歌詞がこれ。歌っているのは≪ペガサス幻想≫のMAKE-UP
である。
旅路の果て 記憶の影 Your Eyes
その瞳に宿る 祈りの尊さを
傷だらけの 翼よ もう一度
はばたいておくれよ あの天空(そら)に続くOneWay
抗えない運命(さだめ)の波を Break Out ! 今
君がまだ信じてくれるのなら We can fly forever
聖闘士星矢――また始まる物語(ストーリー)
聖闘士星矢――約束をしよう
聖闘士星矢――まためぐり逢える日まで
聖闘士星矢――サヨナラは言わないさ……Never Stop !
この曲は恰好良かった。確かに恰好良かった。
だが私だけではなく観客は皆心のどこかで思っていたはずだ。「この時代になって
≪〜星矢≫のロードショーを一本公開してくれただけでも奇跡に近いのに本当に続編
なんて創れるのか?」と。
ただこの曲だけが私達の希望として心の隅には残った。力強く、こんなにしっかりと
した歌詞をこの映画のEDに使ったのならそこには堅い信念がこめられているのだろ
うと。
だが……
結局この映画がオリジナルキャストで観られる最後の作品となってしまった。そう、
二十年間私達が愛し続けてきた≪聖闘士星矢≫はヒーロー、ヒロインのこんなシーン
で唐突に幕を閉じてしまったのである。
それにしても一度決まっていたEDをこの曲に代えさせたのが原作者だという話だか
ら今となってはまた首を傾げてしまう。
まさか原作者は新しいキャストで続きを上演しようと思いこの曲を流したのか?
だとしたらこんなに酷い“約束”はないだろう。
最後にDVDのブックレットに掲載されていたオリジナルキャスト陣のコメントを付
記しておきたいと思う。皆さん原作にない“天界編”の今後をとても楽しみにしてい
たようだ。
古谷徹[ペガサス星矢役]:お話しを戴いた時はとても嬉しかったです。(略)青銅の友
情よりも、星矢の沙織への想いを中心とした構成に戸惑われた方もいらっしゃると思
いますが、『聖闘士星矢』が熱き小宇宙と共に21世紀に復活した事は確かです。『完
結編』まで応援よろしくお願いします。
鈴置洋孝[ドラゴン紫龍役]:劇場版新作のお話しを戴いた時は「いやー、なつかしい
なぁ……」と思いました。(略)今回の『天界編 序奏』も昔どおり、車田ワールドが
展開される作品でしたね。見どころはもちろん、数少ない僕の出番です(笑)。この作
品をご覧になった皆さん、今回はまだ序奏ということですが、次回作はもっと出番が
あると思いますのでお楽しみに。
橋本晃一[キグナス氷河役]:「いつか、また……」という思いは私の中にもあったの
で、お話しを戴いた時は、氷河の“どんな夢も信じて貫けば必ず現実のものとなるの
だ”というセリフ通り、夢が現実になった喜びと共に、運命のような責任を感じまし
た。(略)これからも『聖闘士星矢』そして“氷河”を温かく見守って下さい。それが
次回にきっと繋がります。これからも応援ヨロシク!
堀川りょう[アンドロメダ瞬役]:オファーを受けた時の「やったー!! あのメンバー
ともう一度出来るぞ!」という期待感、ワクワク感が忘れられません。「演り切って
みせようじゃないか! 永遠(エターナル)アンドロメダ瞬!!」という意気込みで挑みま
した。(略)出演者、スタッフ一同楽しんで作り上げました! 楽しんで頂けましたで
しょうか? また新作が出来るように、これからも応援宜しくお願いします。
堀秀行[フェニックス一輝役]:『聖闘士星矢』の劇場作品を作ると聞いた時は、正直
“嘘”って感じでした。(略)最後に、相変わらずその兄弟愛(涙)、さらに友情、信頼、
ともすれば希薄になりがちな現代。もう一度周りを見回してごらん。今貴方は、誰と
話し、誰を信じ、そして何をすべきか(古谷徹並のくさい台詞)。それが見付かれば君
のコスモは全開だ〜。
潘恵子[城戸沙織役]:今回の『天界編 序奏』のお話しを戴いた時、嬉しかったのは
確かですが、不安もありました。監督からは「ハート……気持ちを大切に!!」と指示
を戴き(基本中の基本ですが)、今回は初心に戻って沙織を演じました。(略)好きな場
面は最終シーンですね。皆さんに“この先どうなるの?”と思い続けて欲しいです。
では最後に、作品をご覧になった方は、人を憎むより、人を愛する人間になって欲し
いです。
|
|
2006年11月05日(日) |
≪聖闘士星矢 タイピング流星拳≫ |
「まぁいつか買うから今はいいや」、なんてお店で呟き続けているうちに入手が困難
となってしまったこのソフト(声優交代騒動以来更に価値が上がった)、昨日新品未開
封をようやく入手しました。
いやー、でもこれ難しいよー。
≪修行編≫≪銀河戦争編≫までは簡単なのに≪黄金十二宮編≫からが突然長文になり
過ぎる(私のタイプ能力が低いからか?)。
しかも打たされる文章がマニアック過ぎて……(一発目が“孤児院”だったぞ:苦笑)
例1:瞬
「もうこれで」
「終わりにしよう」←上から目線な発言。
「僕はこれ以上」
「闘いたくない」
例2:瞬
「ああやっぱり」
「僕の兄さんだ」
「生きていたんだね」
「兄さんっ」
例3:瞬
「男らしく」
「やさしい」
「かつての兄さんに」
「もどってくれるなら」
「喜んでこの命を」
「さしあげます」
例4:一輝
「お前の泣きっ面には」
「ほとほと」
「愛想がつきた」
「瞬おまえから」
「血祭りにあげてやる」
例5:氷河
「あそこへいって母にあえることが」
「心の拠りどころだったのだ」
「何も持たないこの氷河にとって」
「唯一の大切なものだったのだ」←またか。
こんな長文、科白知ってる人にしか一瞬で読み取れないよ。
クイズも本当にカルトだしね(氷河のマーマの名前や邪武達の修行地、銀河戦争の対
戦相手はともかく火時計の“何時が何座か”まで咄嗟に判断出来ないし:笑。←あの
火時計は逆回りなのです)。
……いや、面白かったんだけどね?
マニアにはお勧めです。
追記:ところで≪修行編≫での師匠に対する瞬の科白。
「そろそろ日本へ帰ります」ってアンタ……。
聖闘士の修行地は自分の気持ち一つで出たり入ったり出来るところじゃないん
だぜ?
どんだけ実力を隠してたんだ、一体……(怖い)。
|
|
2006年11月08日(水) |
♪ 空 高く (hu-) かかげようー |
どうしてこんなにまでも絶望的な状況の中
純粋に作品を楽しめてしまうのか
今哀しみに暮れているファンの皆さんには
大変申し訳ないなという想いも
常に心の中にあったりはするわけなんですが
ああ、何て可愛くて素敵なんだろう
私の青銅聖闘士達
こんなに好きだとは思ってなかったよ
(姉達は知っていたらしいが)
こんな形で再認識したのは不幸だったけれど
もう何かねー、今
星矢を、紫龍を、氷河を、瞬を、
そしてあの一輝や沙織さんまでも
こう両手でガッ、って抱き締めて
思いっ切りギュ―――、ってしてやりたい気分なのよ
「お前等いつも大変だな、莫迦だな!」って
「でもどうせ誰が止めたって利きゃしないんだろうから」
「皆でとことんまで頑張れよ!」って
言ってやりたい気分なんですよ
出来ることならば
しかし毎回毎回いいことないね、ここの主人公達は(笑)
他の漫画の主人公達はもうちょっと巧くやってるっていうのに
不器用って言うか莫迦正直って言うか
でもその一生懸命さが大好きだったんだよ、私は
だから決してスマートに恰好良く勝利するヒーローにはならないで
ずっとずっと永遠に
私の中の希望として心に生き続けて下さい
|
|
2006年11月10日(金) |
買っちゃったわよ |
≪聖闘士星矢≫TVシリーズのレンタル落ちビデオ。
≪聖域十二宮編≫十二本と≪聖域十二宮番外編≫三本と≪ポセイドン編≫三本です
(≪黄金の指輪編≫七本は落札に失敗した……)。
このビデオ、発売が確か1980年後半〜1990年前半ぐらいだったと思うので、私は当時
学生生活の真っ最中だったわけだ。
もうこれは本当に本当に欲しくてねー。でも一本10,000円なんてさ、どう考えたっ
て買えるわけないじゃない?
≪聖域十二宮編≫第二巻〜第五巻のジャケットを観て感動し、瞬がジャケットの第六
巻が出た時にはもうお店の中で泣こうかと思いましたよ(瞬ファンだったので)。
何でこんなに可愛いんだちくしょう、誘拐してやろうか、とレンタルビデオ屋さんに
行く度に必ずジャケットを数分間眺めてました。
第六巻だけ買おうかと本気で考えたりしてね。
いや、後の四人に失礼なので結局諦めたんですが。
そのうちレンタルビデオ屋さんからひっそりこのビデオシリーズもなくなって、私も
大人になって、それでもこのジャケットには未練がありいつかいつかと想い続けてい
たものです。
で、ようやくその夢が叶ったわけだ(完品ではないが)。
当時の私がこれを見たらどう思うことだろう。
嬉しい? 嬉しいよね。
だってこの子達は全部自分のものなんだよ。
誰にも返さなくていいし、ずっと眺めてても「また来てるわ、何なのあの子……」と
お店の人達に不審がられることもないのよ。
でもどうしてかしら……
素直に喜べないこの心のモヤモヤは。
って言うか新キャストの商品にこの絵使ったら本当にぶっ飛ばすからな(誰を)。っつ
か、マジで赦さない。
この星矢と紫龍と氷河と瞬と一輝はオリジナルキャストの演じた彼等をイメージして
描かれたものだとずっとずっと長い間信じてきたんだから。
ああでも綺麗。特に紫龍と瞬と一輝。
どうしてくれようかしら。いや、絵が相手なんだから出来ることなんて限られてはく
るんですけれども(笑)。
まぁ今はとりあえず素直に喜んでおこうか。
良かったな、私!!
|
|
2006年11月12日(日) |
まだまだ子供なもので… |
安価だったので一週間程前に入手した≪聖闘士星矢 チェスコレクションDX≫。
第一弾と第二弾のフルコンプセットです。
発売当時第二弾のキャラクター(下記右側のメンバー)を見て「何だこの中途半端な面
子は。何で黄金聖闘士なのに六人しかいないんだ」と大変不愉快だったんですが第一
弾と並べて気が付きました。これ、≪聖域十二宮編≫の主人公達の対戦相手になって
いたんですね。
キング :女神・城戸沙織 vs 教皇・???
クィーン :ペガサス星矢 vs 獅子座(レオ)のアイオリア
ビショップ:ドラゴン紫龍 vs 山羊座(カプリコーン)のシュラ
ナイト :キグナス氷河 vs 水瓶座(アクエリアス)のカミュ
ルック :アンドロメダ瞬 vs 魚座(ピスケス)のアフロディーテ
ポーン :フェニックス一輝 vs 乙女座(バルゴ)のシャカ
※ちなみにアルデバランとデスマスクとミロは無視されているようです
(失礼)。
第二弾はメインキャラクターが一人もいないので売れ行きが不安だったのか(笑)、六
種全てコンプリートするとムウと貴鬼が完成するパーツ入りになっています(←人気
キャラだしな)。
沙織がキングで星矢がクィーンという居心地の悪さと一輝とシャカがポーンであると
いう哀しさとこんな時でも抜け目なくナイトの座に居坐っている氷河が気になる
今日この頃ですが、まぁ面白い商品だとは思います。顔は不細工なんですけどね?
(致命的)
|
|
2006年11月14日(火) |
素晴らしき兄弟愛 |
≪真紅の少年伝説≫で崖から落ちそうになった時“自分を引き上げてくれた手”だけ
を見て咄嗟に「ありがとう兄さん」と言いかけてしまったアンドロメダ瞬君(←実際
は紫龍だったので「ありがとう、に……紫龍!」という中途半端に笑いを誘う科白に
切り替えて下さっていたが)。
いつからだろうか――恐らくかなり序盤から――弟・瞬がとどめを刺されそうになる
と必ずどこからか現れるようになった兄・フェニックス一輝。
弟「兄さん……やっぱり来てくれたんだね」
兄「ああ、勿論」←さも当然のように「勿論」とか言ってないでたまには氷河や紫
龍ンとこにも行ってやれよ。
毎回毎回ギリギリにならないと現れないところを見ると兄は弟の闘いぶりを暫く静観
しているらしい。
まぁそれはいいのだが(良くはないが)問題はこの遣り取りを繰り返しているうち二人
の少年の間に漂う雰囲気に甘やかさ(?)が増してきたということである。
妙に扇情的な目付きで兄を見上げる弟とそれに比例して口調や眼差しがどんどん優し
くなってゆく兄。
やばい。目の前に敵がいなければチューしそうな勢いだ。
瞬がエスメラルダに似ているのかエスメラルダが瞬に似ているのか、とにかく一輝に
とって瞬が好みのタイプであることには違いない。様々な経験を経て最後には瞬が一
輝の前に立ち塞がり「僕が兄さんを守ってみせる」と言うまでに成長したが、そんな
瞬の様子にさえ一輝はときめいた表情を見せていた。
そんな兄弟を観て更にときめくアホな私。
そうだ、そういや私は兄弟萌えな人だった(特に二つ差。←一輝と瞬は十五歳と十
三歳)。
他人だったから良かったものの御手洗と石岡君が兄弟だったら萌え死んでいたと
ころだ(こちらも二つ差。まぁあんな出逢い方で兄弟も何もないものだが)。
いや、リアリティはあまりないから≪〜星矢≫でパロディ書こうとまでは思わないん
だけどね?(ああ見えて瞬は結構ドライな子だし)
でも“一輝×瞬”って“氷河×瞬”よりは現実になり易いかもな。
↑
氷河と瞬は実際仲もいいしヴィジュアル的にはそれはまぁ申し分のない王子×姫カッ
プルなのだが氷河は何よりマーマを愛しているので“朝から晩まで瞬のことを考え
ているなど有り得ない”(一輝ならあるかも知れないが)。彼の朝の挨拶は「愛し
てるぜ瞬」ではなく「愛してるよマーマ」であるはずだ。
それより私に理解出来ないのは“紫龍×氷河”というカップリングである。これがど
うにも分からない。
だってこいつ等絶対仲悪いって。紫龍は真面目なので氷河のいい加減さを生涯認め
ることなど出来はしないだろう(何においてもそうなのだから:笑)。
まぁ何にしてもいいね、闘う美少年達。
乙女に大いなる夢を与えるよね。夢と言うかささやかな妄想も与えるが。
しかしこんなところにも顔を出さない星矢ってのは一体どういうわけなんだろう
ね。
一応主人公なのにさ(笑)。
|
|
2006年11月18日(土) |
びーえる |
一部では≪聖闘士星矢≫のキャストを現代の声優さん達に代えたのは“現在流行って
いるBL商売”に目を付けたからではないかという噂があるが――私個人の意見とし
てはBL的に共演の多い森田さん、櫻井さんを起用したことと新生お披露目のラジオ
ドラマをBL系ラジオに流したことから考えてもその説は結構有力かと思うのだが―
―以前から言っているように“今のBLの流行”、私は大層お気に召していない。
幻想耽美、文学的官能小説を愛する者にとってはこのブーム程目障りなものはないの
だ。
今でこそ“ボーイズラヴ”というジャンルを確立してくれたから赦せるものの少し前
までは男性同士の恋愛ものは全て“耽美系”と酷く乱暴に括られており私はそれがど
うにも我慢ならなかった。耽美とはあくまで“人の目に付きにくいところでひっそり
と妖しく咲く毒の花のようなものでなければならない”というのが私の持論であり信
念である。
背徳感も障害も葛藤も悲劇も精神美も毒気も文学も――酷ければ妖艶さも美しさも―
―ない、こんな作品でも人々が“耽美”と称するのが堪らなく不快でならなかったの
だ。
大手書店の明るく大きなコーナーに平積みにされているようなものは決して耽美作品
ではない。
まぁ話は逸れてしまったが――…私が何を言いたかったかと言うと“BLを狙って創
った他ジャンル作品”は本物の耽美作品愛好家には大して受けないということだ。
そんなものは狙わず創ったものの方が余程同人界の女性達は豊かな想像力を働かせ、
作品の中にそれを見出そうとする。分かり易過ぎるお膳立てなどはいらない(逆に醒
める)、そのまま美少年達を傷付かせ打ちのめしそこにいくつか妄想を呼び醒ますエ
ッセンスを振り掛けておくぐらいでベストだったのだ。
BL的に≪〜星矢≫を創ったことは失敗だったと私は思う。
何故なら本物の耽美作品愛好家はこうした“狙い”的なものを嫌悪する傾向が強い上、
現代のBL愛好家はこんな作品ではなく“本物のBL作品”の方に興味を引かれるは
ずだからだ(この物語やキャラクター達に余程の執着がなければ)。
一体原作者はどれだけBL商売の現状を理解しているのか。もっとBL愛好家の関心
を引ける作品は今世の中に五万とあるのだ。
誰がこんな二十年以上も続いている長い物語に“今から”関わりたいと思うだろう。
少し賢い人なら面倒だからと他を捜すに決まっている。
大体。
そんな下らないことを試みずともこの作品にはその手の魅力は十二分にあった。だか
らあんなにまでも同人誌が創られたのだ。放っておいた方が絶対に良かったはずだ。
それからついでに言っておくが古谷さんはあの時代には非常に珍しかった≪パタリロ
!≫や≪ストップ!! ひばりくん!≫という同性愛作品のレギュラーだったし、鈴置
さんだって現在世に溢れているBLCDの元祖とも言われるカセットJUNE≪鼓ヶ淵≫
で三ツ矢さんと濡れ場を含む恋愛劇を演じていた(これは文学的耽美小説だが)。
またつい最近まで忘れていたが堀川さん、堀さん両名も“二人が恋人同士”という設
定のCDドラマに出演していたこともあり(この組み合わせは明らかに狙いだったん
だろうが、それにしてもお二人共よくこんな仕事受けたな……)、自慢ではないがそ
の手の道でもこちらの方が立派に先輩なのである。
健全な芝居しか出来ないと思ってベテラン声優を舐めんなよ? ←いや、何やら変
な勝負になってきていることは分かってはいるのだが……(苦笑)。
私にしてみればそういう意味でも“新生星矢”は何もかも軽くなり、ランクを下げら
れたような気がしてならない。
多くの視聴者からチンピラ星矢、盗作紫龍、無個性氷河、さかなクン瞬、オッサン一
輝と称されていた“新生星矢”だが(作画に迫力がなくて一輝が“火の点いたニワト
リを投げているようだった”と書かれていたのには泣いた……。あの強かった一輝
兄さんが……:泣)、私はもうそんなことだってどうでもいい。←しかしあの氷河を
“無個性”にするとは、恐るべし三浦祥朗!!
“新生星矢”を貶めるのも一つの反対運動かも知れないが私は“真正星矢”の素晴ら
しさを少しでも多くの人に伝えることで反対運動をしたいと思う。
だってその方が前向きでしょ? オリジナルキャストの熱演は世に残すべきだと思う
から。絶対。
********* 注:エロ話 *
それにしても“堀×堀川”のCDドラマには正直参った……。
“そういや何かあの二人のラブラブなCDが家に転がってたよなぁ”みたいな感覚で
ちょこっと聴いてみたら、たった十七分程度のドラマの中で抜くわ挿れるわ(本当に
よく引き受けたな、この仕事……)。堀川さんはちょっと言葉遣いの乱暴な我儘美少
年、堀さんは大人びてはいるがちょっと調子のいい同級生という役どころだったのだ
が、このCDお二人が瞬と一輝の時と違う声の遣い方をしていてくれたのがまだ救い
だったと言うか惜しかったと言うか(笑)。
男性同士の肉体関係に戸惑う堀川さんを巧く籠絡していく堀さんの声を聴いていると
「ああこれあのトーンで演られてたら大変だったなぁ」と思ったり……。
いや、だからこそやっぱりお二人共ちょっと声の調子を変えたんでしょうけど。
でもこのCD聴いた後に≪〜星矢≫のカセット文庫再生したのはマズかったね。何で
もない一輝と瞬の会話が妙に気恥ずかしく感じられてどうしようかと思ったよ(笑)。
そんなこんなで今日も明日も脳が腐っている私(どうしようもない女だな)。
|
|
2006年11月20日(月)〜2006年11月21日(火) |
長年の夢 |
11月20日、≪聖闘士星矢≫関連で物凄いものを落札してしまいました。金額が少し大
きいのでどうしようかと数日間悩んだのですが、何だか今回を逃したらもう手に入れ
る機会もないような気がして……。
でも直接出品者様に分割の御相談をしたみたところ、非常に丁寧でお優しいお返事が
返ってきました。入札してみて本当に良かった!(ノ_<。)
子供の頃からの夢を叶える為に、これから数ヵ月一生懸命働こうと思います。
|
|