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たった10時間で90%理解出来る“星矢ワールド”攻略法









  ――友人と≪聖闘士星矢≫の話をしたい、感動を分かち合いたい
 
――だけど今から原作コミックス二十八冊、TVシリーズ百十四話、OAV七本、
    
映画五本を勧めるのはちょっとなぁ……

 
そんな思いをしたことはありませんか?

  “全てを知って貰う必要はないけれど世界観とストーリーだけ把握して欲しい”、
  そんな方にはこの方法をお勧めします。
  凡そ10時間程度で90%は理解して貰え、普通のお話程度なら出来るようになります
  よvv



 【1】カセット文庫≪聖闘士星矢 いかなる星の下に≫
    カセット文庫≪聖闘士星矢 黄金十二宮<前編>≫
    カセット文庫≪聖闘士星矢 黄金十二宮<後編>≫を聴いて貰う。

   このドラマを真面目に聴けば基本ストーリーはもうほぼ理解出来たも同然(以降
   
 は全部似たようなお話なので:笑)。
   
 キャストも一部の暗黒聖闘士(ブラック聖闘士)や星華(セイカ)、教皇以外全て
   
 アニメ版と同じなのでとても良い参考資料になるのではないかと思います。
   
 ただこのテープ、音楽担当が“星矢音楽”でお馴染みの横山菁児さんではない
   
 為「これが“星矢ワールド”だ!」と言い切るには少し不完全な代物かも(松岡
   
 裕紀さんの音楽も私は大好きなんですが……)。
   
 そこでおさらいの意味も込めて次にこのCDを聴いていただきましょう。



 【2】CD≪聖闘士星矢 メモリアルBOX DISK 4≫
    CD≪聖闘士星矢 メモリアルBOX DISK 5≫(ドラマパート)を聴いて貰う。

   このディスクはTVシリーズから名場面を抜粋したものなのでキャスト、音楽
   
 等全ての世界観をそのままダイレクトに伝えることが出来ます。
   
 但しこれはあくまで“名場面集”なので決してカセット文庫の前には聴かない
   
 ように。余計に訳が分からなくなってしまいます。



 【3】DVD≪聖闘士星矢 神々の熱き戦い≫
    DVD≪聖闘士星矢 真紅の少年伝説≫を観て貰う。

   それでは三番目に“絵”。最も美しい作画と音楽をオリジナルストーリーにて
   
 堪能していただきましょう。
   
 これで“アニメ星矢”独自の世界観は完璧に理解して貰えるはず。



 【4】CD≪聖闘士星矢 COMPLETE SONG COLLECTION≫を聴いて貰う。

   そして最後に超豪華アーティストによる素晴らしいヴォーカル集を歌詞に注目
   
 しつつ聴いていただく――これはおまけのようなものですが、聴いた方がより
   
 深く“アニメ星矢”の美しく熱い世界に近付けることでしょう。
   
 もしまだ時間に余裕がある、という方には音楽集の中から名曲をセレクトして
   
 鑑賞していただくのもいいですね。≪神々の熱き戦い≫≪真紅の少年伝説≫、
   
 そして≪黄金の指輪編≫≪ポセイドン編≫のサウンドトラックはお勧めです。



  …とまぁ、これら全てを視聴するのに凡そ10時間程度かかるというわけなんですが。
  ただ一般的に“二十年間の軌跡”がこれ程の短時間で追えてしまう作品ってい
 
うのも一体どうなんだろうなぁと思ったり思わなかったり……。
  いや、真面目に名作アニメだと思うんですけどね?(笑)





初めて御鑑賞いただく方への
視聴ポイント


 【1】カセット文庫≪聖闘士星矢 いかなる星の下に≫
    悪役・一輝様の魅力を心ゆくまで御堪能いただける至高の逸品。妙に艶かしい瞬の喘ぎ声と
    沙織に対する不信感剥き出しの星矢と氷河が個人的には素晴らしかったと思います。紫龍が
    たった80分の間に軽ぅく二〜三回死にかけてるのもポイントかな?(っつか凄いな、お前!!)

    カセット文庫≪聖闘士星矢 黄金十二宮<前編>≫
    とりあえず“こんな黄金聖闘士とこんな闘いをしたんですよ”という紹介をして貰っている
    つもりで60分間お楽しみ下さい。
    “対デスマスク戦”で自ら聖衣(クロス)を脱ぎ捨てる紫龍が相変わらず熱かったですね。
    “対ジェミニ戦”で何故か瞬が激しく訛っていますがあまり気にしないように(笑)。生まれ
    変わった一輝兄さんにもここで再会出来ますよ。

    カセット文庫≪聖闘士星矢 黄金十二宮<後編>≫
    とりあえず“こんな黄金聖闘士とこんな闘いをしたんですよ”という紹介をして貰っている
    つもりで70分間お楽しみ下さい。
    さて氷河ファンの皆さんお待たせ致しました、彼の魅力大爆発の<後編>でございます(<前編>
    ではあまりにも出番がなかったので)。…まぁ出番が多いからといって大活躍するというわけ
    でもありませんが……名言だけはたっぷりと聴かせて下さいますよ(口だけかい:笑)。しつ
    こい程“男らしさについて語る瞬”に圧倒されつつも最後まで頑張る星矢を応援してあげて
    下さいね。主人公はいつもボスを任されて大変だ(涙)。
    
 【2】CD≪聖闘士星矢 メモリアルBOX DISK 4≫
    CD≪聖闘士星矢 メモリアルBOX DISK 5≫(ドラマパート)
    全てが名場面であるが故に異様に皆のテンションが高く非常にやかましいCDとなっており
    ます(笑)。が、よく考えたら≪聖闘士星矢≫というアニメ自体がいつも大騒ぎしている作品
    なので「まぁこんなもんか」と素直に納得して下さい(強引)。
    このCDを聴くと恒例のスキャットは“人が死ぬ度に流れるのだな”ということが分かって
    ちょっぴり笑いを誘いますね(笑うなよ)。
    常にマイペースで上から目線の沙織と氷河、男らしく暑苦しい星矢と一輝、怒らせたら兄よ
    り怖い瞬を存分にお楽しみ下さい。
    “対デスマスク戦”で紫龍が盛り上がっている時のBGMが≪翔べ! ペガサス≫という曲
    なのは気にしないように(いつものことなので)。

 【3】DVD≪聖闘士星矢 神々の熱き戦い≫
    DVD≪聖闘士星矢 真紅の少年伝説≫
    とにかく無心で観ること、その一言に尽きます。この二作品を純粋に鑑賞して“何の興味も
    惹かれなければ”貴方とこの作品は御縁がないのかも知れません。
    ≪神々の熱き戦い≫はラストのミッドガルドが恰好良かったですね(例えお約束の展開でも)。
    そして不朽の名作≪真紅の少年伝説≫は観る度私に上映当時の館内の熱気を思い出させます。
    キャラクターが登場する、または何かをする度に歓声や笑い声が起こる映画なんて後にも先
    にもこれしか経験がありませんでしたので(本当にコンサート会場みたいだったよ……:笑)。
    ちなみに≪いつみても波乱万丈≫で多用されている曲はこの作品のOPです。って言うか、
    いつまで使うつもりなんだろうな、あれは(こちらが元なんですよー!!)。
    

 【4】CD≪聖闘士星矢 COMPLETE SONG COLLECTION≫
    <ペガサス幻想(ファンタジー) −PEGASUS FANTASY−>
    ≪聖闘士星矢≫といえばこれ、というぐらい有名な≪聖域十二宮編≫OP。当時よく道端で
    子供が歌っていたものです。
    <永遠ブルー −BLUE FOREVER−>
    ≪聖域十二宮編≫ED。この曲を聴くとキャストやスタッフの名を必死にチェックしていた
    土曜の夜を鮮明に思い出します。この曲の影響で“アニメ星矢”のイメージカラー=ブルー
    は決定的なものとなりました。
    <SOLDIER DREAM 〜聖闘士神話〜>
    私は初代よりもこちらの方が好きでした、≪黄金の指輪編≫&≪ポセイドン編≫OP。二代
    目OPともなると映像も主人公だけではなく五人をメインとしたものになり初めて観た時は
    大変興奮したものです。≪黄金の指輪編≫では“ヒルダと七人の神闘士(ゴッドウォーリア)
    が出てくるシーン”を≪ポセイドン編≫では“ポセイドンと七人の海闘士(マリーナ)が出て
    くるシーン”に描き変えてくれたりSEを変えてみたりと、細かいファンサービスの嬉しい
    OPでしたね。≪ポセイドン篇≫でメイン・ブレドウィナに向かう直前ウィンクしてくれる
    星矢が堪らなく可愛かったですvv
    <BLUE DREAM 〜夢旅人〜>
    ≪黄金の指輪編≫&≪ポセイドン編≫ED。これは大して動かない映像ながらも結構人気の
    高いEDなのだそうです。≪〜星矢≫ってOPで動き回る分EDが静かなのが特徴でしたね。
    <YOU ARE MY REASON TO BE 〜愛は瞳の中に〜>
    劇場用作品≪真紅の少年伝説≫ED。当時よくTVでCMが流れていたのを思い出します。
    これは是非映像付きで鑑賞して欲しい。ラストの絵に劇場が湧いたなぁ。
    <地球ぎ>
    十三年振りのアニメということで曲もイメージを壊さない程度に現代風になりました、≪冥
    王ハーデス十二宮編≫のOP。曲もいいですが映像がとても綺麗でしたね。でも何より凄い
    拘りだなと感じたのはこの≪地球ぎ≫の後に≪ペガサス幻想≫が“当時のまま”流れたこと。
    ちゃんとファンのことを考えてくれているのだな、と深く感動致しました。
    <君と同じ青空>
    勿論これも≪永遠ブルー≫から≪君と同じ青空≫へ繋がります、≪冥王ハーデス十二宮編≫
    ED。この映像も綺麗でしたよー、全員後姿だったけど(笑)。氷河が西瓜を枕にしているの
    は例の西瓜事件(劇場用作品≪邪神エリス≫参照)の名残なんでしょうか。遊んでるな、制作
    スタッフ……きっちり笑わせていただきました。
    <Never −聖闘士星矢のテーマ−>
    これがラストとなってしまいました、2004年に公開された劇場用作品≪天界編 序奏〜over
    ture〜≫ED。原点に戻るという意味で≪ペガサス幻想≫のMAKE-UPを起用したようです。
    これも本当にいい曲ですよね、なのに≪聖闘士星矢≫は未完の名作となってしまいました。
    私達にとっては“辛いけど大切な曲”という感じですね。もう二度と逢えないかも知れない
    けれど、次の約束があるのは悪いことじゃないと思う。いつもオリジナルキャストの方達が
    「またな」と言って下さっていたのと同様に、この曲には本当に感謝しています。

    <氷原の貴公子 〜Diamond Dust〜>
    いきなり凍気と共に“You're my ママン my heart my heart”“My only ママン good by
    good by”、そしてサビで力強く“ダイヤモンドダスト”。これぞキグナス氷河! といった
    自由奔放なテーマ曲です。
    タイトルがまた凄いよね。当時彼は皆から“氷原の奇行師”などと呼ばれておりました。
    <心の勲章 〜Golden Heart〜>
    奇行師と打って変わって真剣に闘いを、宿命を憂える星矢。逆にちょっといつもの星矢らし
    くないな、という印象は受けるのですが……“Oh my sister”って――お前もかー!!(笑)
    でもこの曲も恰好いいんだよね。
    実は橋本氷河を、古谷星矢を、堀川瞬を、堀一輝を、鈴置紫龍を意識して歌って下さってい
    たのだというMAKE-UP。これ本当に嬉しかったんですよ。ありがとうございますー(涙)。
    <女神(アテナ)の子守歌 〜Lullaby〜>
    男性陣に比べて突っ込むところはないですね、タイトル通りの“女神の子守歌”。
    ≪黄金の指輪編≫のボスであるヒルダ様が沙織さんのテーマを歌っているけど気にしないで
    下さいね(この曲を歌っているのは声優としてではなく歌手としての堀江美都子さんなので)。
    <ネビュラチェーン、兄弟の絆 〜Nebula Chain〜>
    “アンドロメダよ”“ネビュラチェーン”“そうだね兄さん そうだね”――……この曲も
    また瞬以外の何者でもないなという非常に自己顕示欲の強い仕上がりとなっております。
    一度聴いたら忘れられない、それが氷河と瞬と一輝のテーマ(笑)。
    <不死鳥(フェニックス)伝説 〜You're Phoenix〜>
    流石一輝兄さん、どろどろとした憎悪の籠もった激しいビートだな、と思いきや――“Reme
    mber エスメラルダ”(←弟に瓜二つだった初恋の少女の名前)。……流石一輝兄さん、恥ず
    かしげもなく“愛の炎”とか連呼してくれちゃってます。
    ああ、アンタ以上にフェニックスの似合う男はいないさ、と頷かされる一曲。弟と修行地を
    チェンジして(自分の為にも)良かったね。
    <ドラゴンブラッド 〜Dragon Blood〜>
    “風には草になれ 根をおろし 葉をさらせ”“雨には石になれ じっと耐え たじろぐな”
    “滝には竜になれ 激流も さかのぼれ”“悪には山になれ 一歩でも 身をひくな”――
    まぁ、何てジジ臭い十四歳!! しかも“そして友よ 男の死に場所は たった一つ お前の
    胸の中”――って、それは多分迷惑だし(笑)。
    生命を懸けることが大好きな、友情が大好きな、そして龍の血が自分に流れていると半ば本
    気で信じているカッコつけ紫龍君にとっても相応しいテーマ曲です。男の子に大好評。

    さて、ここからはちょっと真面目なお話。
    ≪聖闘士星矢≫は非常に悲劇的要素の強い作品です。主人公達には身寄りもなく、世間一般
    の皆が謳歌しているような形での青春も与えられず、いつも自分達の意思とは全く無関係に
    闘いへと巻き込まれてしまう。他の漫画の主人公のように純粋にバトルを楽しんでいる、と
    いう者もこの中には一人もおらず、彼等は本当にただ辛い“星座(ほし)の宿命”に翻弄され
    て闘いを余儀なくされているだけ――でも例え安息の日々を手に入れることが出来たとして
    も、それでは納得出来ないんですね。血が、本能が、戦場へとその身を向かわせてしまうの
    です。
    この漫画の主人公達は始めから悲劇のヒーローでした。いつも闘う相手は自分達より遥かに
    力の強い者達で、敵からは反逆者であり罪人であると責められ続ける。しかし彼等は負ける
    と分かっている闘いにでも自らの全てを懸け、厳しい状況へとその身を投じます。実は恰好
    いい勝ち方をしたことなどはあまりなく、現代のヒーロー達のようにスマートに闘うことも
    出来ない。必ずボロボロになるまで傷付き、生命を捧げ、熱く闘志を燃やしただ信念を貫く
    ことだけで勝利します。
    でもその泥臭さ、ワンパターンさこそがこの作品の魅力でした。恰好いいだけのヒーローな
    んて他の作品でいくらでも観れる。美しい映像と音楽に熱い芝居が重なってこその≪聖闘士
    星矢≫だったのだと今改めて思います。
    このヴォーカル集をよく聴いていただけば彼等の孤独や深刻さ、強さは充分御理解いただけ
    るのではないかと。この作品、実は結構大人向けなんですよ。





nothing...  聖域の聖闘士  nothing...