血を流すのも
  
 まみ
 泥に塗れるのも

 それは 弱者の証

 ずっと そう信じてた



 初めて受けた屈辱的な痛みと

 リングに倒された時の敗北感に

 試合を投げ出そうとしたこと



 何だか 遠い昔みたいな気がするよ


             
 まみ
 今 ぼくは血を流し
――泥に塗れ

 だけどもう それを恥じたりなんかしない



 真の男の姿を教えてくれた仲間達

 誇りに 思えるから……



 大観衆の渦の中

 ぼくは 何度でも立ち上がってみせる



 この魂 砕けても

 必ず……